2ntブログ
ガールズアンドファイト!!
~Written by Anisan Felix~
鉢合わせ
新年一発目!
海外でも投稿できた!!!

とりあえず3部作で1,2を今日明日、3を来週に投稿予定です!
一発目は書きたいのを書こうと思って気合いれて書きました!
今年一年もよろしくお願いします!
本居弓子は何一つ挫折を知らぬまま、都内の国立名門校の英語教師の職に就いた。
たぐいまれなる美貌とスタイル、そして国内大学の教員のエリートコースを颯爽と駆け抜け、1年目にして担当クラスの平均点を8割近くにまで押し上げ、3年目には学校内のナンバーワン教師の座に君臨し、校内のすべての人間から注目されていた。
誰もが信頼し、またその期待に100点満点以上で答える教師。
それだけのスペックを持つ彼女は、生まれて以来一度も敗北も挫折も経験してこなかった。
3年目にこの女がこの学校に現れるまでは。


三田村綾那は海外進出した世界でもトップクラスの日経企業の一人娘として生まれ、何一つ不自由のない生活を送ってきた。
この少女の、他のお嬢様たちと違うところは最高に近い見た目と年齢を遥かに超越した身体に加えて、凄まじい努力と天性の才能で人生で常にトップを走り続けたことである。
幼稚園からイギリスの学校に通い、本場のイギリス人以上の英語能力を見せ、小中をアメリカで過ごした彼女は、3年生の時に国内最高峰の大学に入学するため、国内最高の英語教師がいるというその高校に編入したのである。

弓子と綾那、挫折をせず、障害にぶつかることなくまっすぐ人生を駆け抜けてきた女は、スピードを緩めることなく真正面から鉢合わせしてしまったのである。


綾那「先生、その文法はイギリス式なのでその文章には当てはまらないんじゃないですか?」

弓子「いいえ、三田村さん。この文法はイギリス式ともアメリカ式ともとれるものなので当てはまります。」

綾那「先生は海外で生活したことがないからその微妙な感覚が分かってないんですよ。」

弓子「そういう三田村さんこそ勉強不足だからそんな質問してしまうんじゃないの?」

この二人の女は徹底的に合わなかった。
二人の関係は日に日にとげとげしくなっていき、数か月後にはお互いに鼻先が触れ合うほどの距離での口論が日常茶飯事で会った。
また二人の会話の次元は余りにレベルが違いすぎるため、周りもどちらが悪いとは言い切れずただただ止めに入るしかなかった。
さらに二人には気に食わないことがあった。
それは相手の胸元にぶら下がっている豊満な巨乳である。
ひそかに自身の巨乳を自慢にしていた両者は、周囲にその大きさを比べられることが耐え切れず、口論の度にそれとなくお互いに胸同士を触れ合わせ威嚇し合っていた。

そして事件は起きたのである。

弓子「いい加減にしなさい!」

綾那「少しは折れたらどうなんですか!」

いつものように至近距離で口論し合っており、そろそろ止めに入るころだと周りの人間もそれとなく二人に近づいていた。
そして止めに入ろうとした矢先である。

ぶちゅ

なんと余りに接近し合っていたために二人の唇が重なり合ってしまったのだ。

弓子「な……な…」

綾那「あ…あ……」

バッチーーーーーーーーーーーーーーーーン!!!!!!!!

あっけにとられ周りも固まってしまった刹那、二人の顔が思いっきりはじけ飛んだ。

弓子「このおおおおおおおお!!!!!!」

綾那「こんのおおおおおおお!!!!!!」

遂にキレてしまった二人。
教師と生徒による凄まじい取っ組み合いが始まってしまった。
相手の髪を思いっきり掴んで引っ張り合い、太もも同士を絡ませ合っての大喧嘩が始まり、周りの人間が引きはがそうとするが一向に離れる気配を見せない。
数十分後、疲労で力が入らなくなったところでようやく引きはがされた二人は、停学と職務停止という初めての挫折を味わったのだった。


………………………

職員室からようやく解放され、真っ暗な教室に荷物を取りに戻る弓子。
すると同じように荷物を取りに戻っていた綾那と鉢合わせしてしまった。

弓子「…全部あなたのせいよ。」

綾那「…そっちが悪いんでしょ。」

弓子「………………あなた、私にこの学校から消えてほしいと思ってない?」

綾那「…?思ってるに決まってるでしょ。」

弓子「私もあなたに消えてほしいと思ってるの。だから場所を変えてさっきの続きをやらないかしら?」

綾那「!!?…………いいわ。負けた方が土下座して相手の目の前に二度と姿を現さないってことでいいわね?」

弓子「それでいいわ。場所は都内だと困るから、郊外のここなんかどうかしら?」

綾那「いいわよ。それではまたあとで会いましょう…………先生」


………………………

数時間後。
二人は郊外のとある山の中の空き地で向かい合っていた。
二人から出ている殺気は尋常ではなく、人がいれば皆裸足で逃げ出しただろう。

弓子「先に言っとくけど、私は人に負けたことが一度もないの。それでもやるの?」

綾那「先生は数分後には先生じゃなくなってますから、お構いなく。」

そして軽い破裂音と共に、弓子の首がねじ曲がった。





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